受験勉強やテスト勉強でついつい深夜までやってしまうことがあります。そんな時に襲い掛かるのが睡魔。少しでも多く勉強したいけど眠い、そんな時に役に立つのがエナジードリンクです。
今回はエナジードリンクにスポットを当て、エナジードリンクの効果や栄養ドリンクとの違い、エナジードリンクを飲むおすすめのタイミングなどをまとめました。
目次
勉強中のエナジードリンクの効果・影響とは?
エナジードリンクにはどんな効果があるのか、主な成分やメリット、デメリットをまとめました。
まずはエナジードリンクの主な成分を知ろう
エナジードリンクに含まれる成分はそれぞれの製品によって異なりますが、今回は代表的な成分をご紹介します。
カフェイン
エナジードリンクで欠かせないのがカフェインです。カフェインはコーヒーにも含まれ、覚醒作用が期待されます。眠気覚ましの成分として知られるほか、血管を収縮させる効果があるため、血管拡張が原因の頭痛にも効果をもたらすと言われています。
アルギニン
エナジードリンクに多く含まれる成分としてアルギニンがあります。アルギニンは精力剤の中にも含まれるなど、成長ホルモンの分泌や脂肪燃焼などに効果があるとされています。
ビタミンB群
ビタミンB1やB2、ナイアシン、葉酸などをまとめたのがビタミンB群です。ビタミンB群の特徴は相互作用しやすい点で、エネルギーの生成効果が期待され、活力を引き出したい時に服用します。
勉強中のエナジードリンクの良い効果・メリットとは?
眠気覚ましになる
エナジードリンクは製品によってたくさんのカフェインが含まれており、一発で目が覚めてしまうようなものも存在します。ちょっとウトウトしていた人もカフェインがたくさん入ることで一気に目が覚め、徹夜が簡単にできるようになります。どうしても起きていたい場合に最適です。
疲れがとれる
部活の後で疲労がたまっている場合にエナジードリンクを飲むことで、疲れが吹き飛ぶ感覚になります。ビタミンB群など活力につながる栄養素が多く入っているほか、カフェインに覚醒作用があるため、元気の源になりやすいです。
気合が入りやすい
眠気がある状態は集中力が切れかかっている状態でもあります。寝ている場合ではない、必死に頑張らないといけない時に自分に喝を入れる意味でエナジードリンクを飲む人もいます。飲むことで気合が入りやすく、その後疲れも吹き飛んで再度集中状態に入ることができます。
勉強中のエナジードリンクの悪い効果・デメリットとは?
効果が切れた時のダメージ
カフェインは数時間で消えてしまうので、効果が切れてしまうと一気に眠気や疲れを感じます。効果が切れることで疲れをより感じやすくなるため、場合によっては飲む前よりも眠気や疲れを感じる可能性もあります。そのため、計画的に利用する必要があるのです。
糖分が結構多い
清涼飲料水ということもあり、砂糖など糖分が多く含まれているものが目立ちます。砂糖など糖分を多く含む一方で、カロリー摂取量も高くなりやすく、カロリーバランスを崩し、太りやすい体質になる場合が考えられます。
依存しやすくなる
疲れがたまり、エナジードリンクで元気を出す状態が続くと、エナジードリンクなしでは元気が出ない状態になることも。毎日のようにエナジードリンクを飲み、多くのカフェイン、カロリー、糖分を日々摂取し続けることでエナジードリンクへの依存が強まってしまい、身体に悪影響を与えることも考えられます。
勉強中にエナジードリンクを飲む際の注意点
勉強中にエナジードリンクを飲む場合にどんなことに気を付ければいいのか、注意点をまとめました。
寝る直前に飲まない
エナジードリンクには多くのカフェインが入っているため、それを体内から排出するまでに何時間もかかります。要するに覚醒状態が何時間も続くため、その間は寝にくくなります。明日学校があるから寝ておきたいのにエナジードリンクを直前に飲んだせいで寝られないことも考えられます。そのため、寝る直前に飲むのではなく、寝るまでに時間があるタイミングで飲むようにしましょう。
カフェインを摂り過ぎない
近年カフェイン中毒になるほどエナジードリンクを飲んでしまう人が増えています。糖分を含んでいるため、おいしく飲めてしまう分、ついつい必要以上にカフェインを摂り過ぎることが出てきます。最悪の場合、命を落としかねませんし、カフェイン中毒で様々な症状を訴える人も。安全の目安として体重1キロにつき3mgのカフェインが上限とされ、体重60キロであれば180mgが上限になります。安全な摂取量の中にとどめるのがおすすめです。
成分表を必ず確認する
エナジードリンクを買う際には成分表を必ず見ましょう。カフェイン量やカロリー、糖分量、配合されている成分などをチェックし、カフェインが入り過ぎていないものやカロリーオフになっているものなどを選んでいきます。特に糖質制限をしている人はせっかくのセーブが水の泡になるので注意が必要です。
勉強でエナジードリンクを飲んで徹夜するのはあり?
そもそも徹夜をすること自体がおすすめできません。睡眠時間がなくなれば生活リズムが一気に崩れ、日中眠気を催し、場合によっては昼夜逆転につながります。授業中に眠くなるなど学びたい時に学べないことにもなるでしょう。そして、人は寝ている間に記憶の整理を行うため、記憶の整理ができず、暗記もうまくいかなくなるでしょう。認知能力も一時的に低下し、注意力も散漫になります。ですので、エナジードリンクを飲んでまで徹夜をするのはできる限り避け、最大限規則正しい生活を送ることをおすすめします。
勉強中に飲むならエナジードリンクと栄養ドリンクどっち?
エナジードリンクとは別に栄養ドリンクも市販されています。もし勉強中に飲むならエナジードリンクか、それとも栄養ドリンクか、それぞれの特徴や飲む目的をまとめました。
そもそもエナジードリンクと栄養ドリンクの違いとは?
エナジードリンクと栄養ドリンク、どちらも同じに見えますが、実は大きな違いがあります。そもそも栄養ドリンクは医薬品もしくは医薬部外品で、滋養強壮など飲むことでどんな効果が得られるのかを宣伝することができます。エナジードリンクは清涼飲料水のカテゴリーになるため、どんな効果が得られるのかについて表現ができません。
もう1つ大きな違いはカフェインの量です。実は医薬品や医薬部外品では1本あたりのカフェインの量が定められており、医薬部外品であれば50mg以下にしないといけません。しかし、清涼飲料水は特に上限が決められておらず、製品によってびっくりするほどカフェインが含まれることもあります。
エナジードリンクの目的
エナジードリンクは清涼飲料水ということもあり、栄養ドリンクよりも容量が多く、500mlの容量のエナジードリンクもあります。一見すると多そうですが、エナジードリンクを作業中に飲む人、ゲームなどを昼夜行う人などが飲むため、多少容量が多くても飲みきれる人がほとんど。エナジードリンクの目的としては作業をしながら飲むケースが目立ちます。
栄養ドリンクの目的
栄養ドリンクは滋養強壮や風邪などで体力が低下している時に飲むのが主な目的です。タウリンや漢方など滋養強壮につながるものが入っており、少しだるい、身体の調子が良くないと感じた時やこれ以上の症状悪化は避けたい時に飲みます。カフェインは上限50mgしか入っていないため、眠気覚ましとしての効果はエナジードリンクと比べれば限定的ですが、身体の活力を根本から高めたい時にも使えます。
勉強中に飲むならどっちがおすすめ?
もし勉強中に飲む場合には、エナジードリンクがおすすめです。ここぞで集中したい場合に多くのカフェインが入っているエナジードリンクであれば、飲んでからだいたい30分ぐらいで効果を発揮し、長めに継続します。少し身体がだるいけど勉強を頑張らないといけない時に飲むのがおすすめですが、適度に切り上げて早めに寝て自然な疲労回復を目指すのがいいでしょう。
勉強でエナジードリンクを飲むおすすめのタイミングとは?
カフェインはだいたい30分ぐらいで効果が出始め、体質にもよりますが、だいたい数時間は効果が持続すると言われています。カフェインが吸収され濃度が半分になる半減期は4時間から6時間と言われています。(参照:豊田こころのクリニック)
そのため、飲んでから数時間は寝られない可能性が高く、完全にカフェインがなくなるまでそれ以上の時間がかかります。カフェインに敏感な人は注意が必要です。裏を返せば、できればこの時間に寝ておきたいという時間から逆算して飲むのが良く、午前1時には寝たい場合であれば、夜7時や8時に飲むのがいいでしょう。人によっては4時間よりも前に排泄されてしまうケースもあるため、寝る4時間前までには飲んでおくのがいいかもしれません。
勉強中におすすめのエナジードリンク3選
エナジードリンクの種類は非常に多く、何を飲めばいいのかわからないことも。ここでは勉強中におすすめのエナジードリンクをご紹介していきます。
レッドブル
エナジードリンクのパイオニアであり、高い知名度と信頼を築き上げているレッドブル。一般的に売られている250ml缶に含まれるカフェインの量は実はそこまで多くなく、安全に摂取できるカフェイン量で見ても十分許容範囲に収まります。学生であっても健康的に飲める範囲であり、勉強中に飲むのに適していると言えます。
ZONe(ゾーン)
若者の間で人気を集めるのがZONe(ゾーン)。最大の特徴は内容量が500mlとレッドブルの一般的な内容量の倍である点です。一方でレッドブルの内容量の倍でありながら、レッドブル2缶分のカフェイン量よりかは少なく抑えられているのも特徴の1つです。値段の安さも魅力的で、高校生がお小遣いで十分に買えて眠気覚ましにも効果があるエナジードリンクです。
RAIZIN
リポビタンDでおなじみの大正製薬が出ているRAIZIN。エナジードリンクでありながらカフェインが入っていないどころか、カロリーも糖類もゼロというエナジードリンクの常識を覆す製品となっています。カフェインの代わりとなるものが「enXtra(エネキストラ)」という植物由来成分です。カフェインに求められる覚醒作用や注意力向上の効果があり、カフェインに似た性質を持つ成分となっています。睡眠の妨げにならず、深夜に飲むのにも適しているエナジードリンクです。
エナジードリンク以外の勉強中におすすめな飲み物は?
エナジードリンクに頼るのはいいものの、できればエナジードリンク以外の飲み物がいい場合に何があるのかを解説します。
コーヒー
カフェインを摂取する定番の飲み物にコーヒーがあります。カフェインの配合量でいえばエナジードリンクに匹敵します。しかも、砂糖やミルクなど本人の匙加減で変えられるので、牛乳を入れてカフェオレぐらいのマイルドさを出したい時、ブラックコーヒーで気合を入れる時など様々な用い方が存在します。
水出し茶
カフェインは摂取したい、だけど、多く摂り過ぎて寝られなくなるのを避けたい時におすすめなのがお茶です。玉露のようにカフェインがかなり濃いものもありますが、一般的な緑茶やウーロン茶であれば問題ありません。中でもおすすめなのが水出し茶です。氷水を使うのが特徴的でカフェインが少なめな一方、テアニンという成分が多く含まれます。テアニンにはリラックス効果などが期待されており、一息つきたい場合におすすめです。
ココア
冬の時期などあったかい飲み物を飲んでリラックスするのもいいでしょう。そんな時におすすめなのがココア。ココアにはポリフェノールが含まれており、このポリフェノールが血流を高め、注意力向上につながります。勉強にも効果を発揮しやすく、カフェインもさほど含まれていません。夜飲むこともでき、集中力を高めたい際に役立ちます。
まとめ
エナジードリンクを飲んで勉強に励んでいる学生は非常に多く、特に徹夜をしてでもレポートを書き上げたい大学生、最後の追い込みをかけたい高校生などはエナジードリンクのお世話になった方も多いことでしょう。ただ毎日エナジードリンクを使い続けると、カフェインに対する耐性がついてしまい、思ったような効果を発揮しにくくなります。ここぞのタイミングでエナジードリンクを使うようにし、普段はコーヒーや水出し茶、ココアといった飲み物にとどめ、最大限規則正しい生活を過ごしましょう。